年賀状ギャラリー
New year's greeting card gallery


トップページへ戻る 2024.01.01更新


過去の年賀状の一覧です
1982頃から徐々に何となくスタイルが決まってきたのですが
一応以下をコンセプトとしています

・古い木造建物(または木造風の建物)
・食べ物に関連した店
・東京都内にあり江戸下町情緒を漂わせる

もちろん例外もありますが現地で取材して木版画にするのがスタイルです
年末の忙しい時期に良く続けてきたものだと我ながら感心します

だんだん対象が見つけ難くなってくるのが悩みです
様式もマンネリ化していますが、「マンネリも10年続けば個性になる」という言葉が救いです

下のリストの
★印は国登録有形文化財
◎印は東京都選定歴史的建造物(●は火災により解除)です

2024年 蓮月 ★2023年 今半別館 2022年 飯田屋 2021年は中止 2020年 てん茂
2019年 カヤバ珈琲 2018年は中止 2017年 なかの屋 2016年 玉ゐ 2015年 高木屋老舗
2014年 今荘 2013年 壺屋 2012年 小松屋 2011年 喜代川 2010年 有喜堂本店
◎2009年 進開屋 ★2008年 中江 2007年 菊見せんべい 2006年 喜寿司 ◎2005年 はん亭
2004年 岡埜栄泉 2003年 愛玉子 2002年 船橋屋 ★2001年 まつや 2000年 ふるや古賀音庵
★1999年 いせ源 1998年 いせや 1997年 玉久 ◎1996年 砂場 ◎1995年 土手の伊勢屋
1994年 魚鐘 1993年 小ざゝ 1992年 柏屋 1991年 松栄亭 ★1990年 竹むら
1989年 みの家 1988年 天野屋 1987年 入山せんべい 1986年 染太郎 ●1985年 藪そば
1984年 天安 ★1983年 ぼたん 1982年 駒形どぜう




2024年 池上 蓮月(カフェ)
大田区池上2丁目
"Rengetsu" cafe
Ikegami 2-Chome,Ota-ku

池上本門寺のすぐ近くにある古民家
昭和初期の建物、最近までは蓮月庵という蕎麦屋で本門寺参拝客で賑わって
いたが、当主の高齢化のために2014年惜しまれつつ閉店
しかしその後建物の保存を願う人びとがアイデアを出し合い、建物を改修する
などして2015年にカフェとして再スタートした

現在はセルフサービスで営業しており、1Fは椅子席、2Fはかつては結婚式の宴会
などで使われた畳敷きの座敷で、雰囲気を楽しみながらくつろぐことができる



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2023年 浅草 今半別館(すき焼き)
台東区浅草2丁目
"Imahan Bekkan(annex)" Sukiyaki restaurant
Asakusa 2-Chome, Taito-ku

浅草寺の近く、仲見世東側の裏通りに面している
今半を名乗る店はいくつかあるが、現在は経営上の関係は特にない
人形町と浅草国際通り本店が知られているが、この別館の玄関のある建物は
国登録の有形文化財に指定されている
和牛霜降りのすき焼きがメインだが、この建物内のお座敷での食事は
ちょっと手が出ない
石灯籠左手にあるホール席という別棟でリーズナブルなすき焼きを頼んだ
こちらは予約が要らず、そこそこの行列で待つ人が絶えない



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2022年 合羽橋 飯田屋(どぜう料理)
台東区西浅草3丁目
"Iidaya" Dojo restaurant (loach in pot)
Nishi-Asakusa 3-Chome, Taito-ku

「どぜう」と云えば、1982年登場の「駒形どぜう」が一番知られていて、
その次に橋(たかばし)の「伊せ喜」や、吾妻橋の「ひら井」などが
来るが、合羽橋交差点近くの飯田屋も慶応年間から続く老舗だ
(どぜう専門となったのは明治35年)
メニューにはうなぎや、なまずもある
ここも未実食



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2020年 日本橋 てん茂(てんぷら)
中央区日本橋本町4丁目
"Tenmo" Tempura restaurant
Nihonbashi-honcho 4-Chome, Chuo-ku

「てんしげ」ではなく「てんも」
総武本線新日本橋駅前にある
昼のメニューで一番安いものがこの時点で6,600円という超高級店
従って当然実食していない
明治18年に屋台から始めた老舗で現在地は明治40年から、この建物は
昭和22年に建てられている
胡麻油で揚げた江戸前の天ぷらというのが売りで、鮑や栗などの変わった
ネタもある



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2019年 谷中 カヤバ珈琲(コーヒー)
台東区谷中6丁目
"Kayaba" Coffee shop
Yanaka 6-Chome, Taito-ku

2003年の「愛玉子」のすぐ近く、上野桜木交差点角にある
大正5年築の古民家を利用して、昭和13年榧場伊之助さんがカヤバ珈琲店を
創業した
コーヒー店と言っても食事やアルコールもありレストランに近い
1階はテーブル席、2階は畳敷きのお座敷になっている
谷根千を散歩する人たちで行列ができる人気の店
ふんわりとした玉子サンドが評判



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2017年 八王子 なかの屋(こんにゃく製造・販売)
八王子市八木町
"Nakano-ya" Kon-nyaku(jelly-like Japanese food) maker, retailer
Yagicho, Hachioji City

西八王子駅近く、甲州街道沿いにある
各種こんにゃく製品を製造・販売しているが、寒天や心太も製造しており
この風情のある店先の奥の座敷に上がって頂くあんみつが評判であった
だが取材した2016年11月時点では店頭でのセットの販売のみであった
店のオバチャンの話によると体調が思わしくなく、暫く休止している由、残念
2017年には再開したいとのことだったが、刺身コンニャクとあんみつセットを
買ってきた



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2016年 日本橋 玉ゐ(あなご料理)
中央区日本橋2丁目
"Tamai" Anago(sea eel) restaurant
Nihonbashi 2-Chome, Chuo-ku

日本橋高島屋の裏手にあるあなご料理専門店
看板メニューの「箱めし」は、うなぎなら「うな重」に相当する
量によって大中小の3種類があり、あなごは「煮上げ」か「焼上げ」が選べる
あなごの焼骨で取った出汁を頼んでのお茶漬けも行ける
メニューはいろいろあるが、全てあなご
酢めしの穴子ちらしは色々入っていて楽しめる
夏季限定の刺身は珍しい



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2015年 柴又 高木屋老舗(和菓子)
葛飾区柴又7丁目
"Takagiya-Roho" Japanese confectionery
Shibamata 7-Chome, Katsushika-ku

葛飾柴又帝釈天参道の菓子屋
ご存じフーテンの寅さんの地元のだんご屋「とらや(後にくるまや)」
のモデルとなった
参道にはこのような菓子屋、お土産屋、民芸品、裏手の矢切の渡しのある
江戸川産の(かつては)川魚料理店などがずらりと並ぶ
高木屋の一番人気「草だんご」を頬張りながら歩く人も多い
建物は創業当時のもの
「男はつらいよ」の撮影はセットだったが、帝釈天でのロケでは
ここがスタッフの休憩所として使われたそうだ



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2014年 神田神保町 今荘(うなぎ)
千代田区神田神保町3丁目
"Imasho" Unagi (eel) restaurant
Kanda-Jinbo-Cho 3-Chome, Chiyoda-ku

靖国通り専大前交差点を南へ入った所
昭和8年築と伝えられる建物は木造3階建て
建物の角を斜めに切り取った玄関の唐破風が優美な曲線を描く
この上の方にも神社風の切妻破風、年季の入った看板、不思議な丸窓
など興味深い装飾がある
お昼時だけの営業で、この時点では鰻重が¥2,800
従ってここも実食していない



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2013年 本郷 壺屋総本店(和菓子)
文京区本郷3丁目
"Tsuboya" Japanese confectionery
Hongo 3-Chome, Bunkyo-ku

本郷3丁目交差点を湯島天神方面へ向った南側
寛永年間の創業だが、明治維新の折に将軍家に殉じて
店を閉めようとしたところ、勝海舟に諭されて営業を続けた
という逸話が残る
壺の形をした最中が看板商品で、強い練りの餡は非常に
濃厚で抹茶にピッタリ



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2012年 柳橋 小松屋(佃煮)
台東区柳橋1丁目
"Komatsuya" Tsukudani (presereved tiny fish)
Yanagibashi 1-Chome, Taito-ku

神田川が隅田川に合流する地点に掛かる柳橋のたもと、
川の上にせりだした船宿の小屋が佃煮屋になっている
幟旗にある「船宿 小松屋」は対岸にある
柳橋と言えばかつては新橋と並び「ニ橋」と称された花街だった
各種の佃煮は小さな木の曲げ物に入っている
「一口あなご」と「かき」の佃煮は冬季限定



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2011年 小網町 喜代川(うなぎ)
中央区日本橋小網町
"Kiyokawa" Unagi (eel) restaurant
Koami-cho, Chuo-ku

「う」の看板は卯年にあらず。
兜町証券取引所に近いビルの谷間の細い路地に面している
築80有余年という木造建物はいかにもといった雰囲気
渡辺淳一の小説 「化身」の舞台となったそうだが読んだことはない
平均予算¥8,000にビビってここも食べてはいない



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2010年 高尾 有喜堂本店(和菓子)
八王子市高尾町
"Yuki-Do" Japanese confectionery
Takao, Hachioji City

京王線高尾山口駅近くの20号線沿いにある
店名は高尾山薬王院から賜ったという由緒あるもので
建物は明治時代の創建とのこと
高尾まんじゅう、高尾せんべい、大杉まんじゅう
などを買うハイカーで賑わう



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2009年 小石川 進開屋(そば)
文京区千石2丁目
"Shinkai-Ya" Soba restaurant
Sengoku 2-Chome, Bunkyo-ku

住居表示は千石だがこれは近年合成されたもので
歴史的な地名ではないため一応小石川とした
東大小石川植物園のすぐ北に当たる
創業は大正年間で建物は昭和6年築
街中の普通のそば屋という趣で
いわゆる通向きの店でないところが好ましい
メニューも庶民的なもので酒は置いてなく
飲みたい人は向かいの酒屋で買って持ち込む



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2008年 吉原 中江(桜鍋)
台東区日本堤1丁目
"Nakae" Horsemeat restaurant
Nihonzutsumi 1-Chome, Taito-ku

明治38年創業の吉原の桜鍋屋
馬肉であることから「蹴飛ばし」と呼ばれた
ここで蹴飛ばしを食べて精力を付け、吉原へ繰込む
というのが一つのコースになっていた
今でも赤身の桜鍋を味わう客で繁盛する



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2007年 団子坂 菊見せんべい(せんべい)
文京区千駄木3丁目
"Kikumi Senbei" Senbei confectionery (rice cracker)
Sendagi 3-Chome, Bunkyo-ku

谷中三崎坂にあり良く目立つ店構えのせんべい屋
かつて菊人形で有名だった団子坂の下にあたる
創業は明治8年だが現在の建物はコンクリート
谷根千と言われる散歩道の途中で買って歩きながら
食べるには格好
近くには江戸千代紙の伊勢辰、山岡鉄舟・三遊亭円朝
ゆかりの全生庵もある



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2006年 人形町 喜寿司(すし)
中央区日本橋人形町
"Kizushi" Sushi restaurant
Nihonbashi-Ningyocho, Chuo-ku

「喜」は「七」を三個重ねた字が正式
古風な店構えと共に本格江戸前寿司として名高いが
値段が高いことでも知られる
店を取材した時はそこで食べることを原則としているが
ここはその風評に恐れをなして食べていない
従って味に対するコメントもなし



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2005年 根津 はん亭(串揚)
文京区根津2丁目
"Hantei" Kushiage restaurant(deep fried foods with skewers)
Nezu 2-Chome, Bunkyo-ku

総けやき造り3階建ての建物は明治時代のもの
付近では一際存在感を放っている
串揚げは上品で串も極めて繊細
特製の味噌だれにつけて食べる
基本的にはセットメニューで種類はお任せ



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2004年 谷中 岡埜栄泉(和菓子)
台東区谷中6丁目
"Okano-eisen" Japanese confectionery
Yanaka 6-Chome, Taito-ku

上野公園の北、上野桜木町交差点の近く
前年の愛玉子のすぐそばにある
岡埜栄泉を名乗る店はたくさんあるが別にチェーン店
という訳ではないらしい
ここは創業80年と謳っているがいかにもそれらしい店構え
豆大福を買って道々食べた



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2003年 谷中 愛玉子(喫茶)
台東区上野桜木2丁目
"Oh-Gyo-Chee" Coffeeshop
Yanaka 6-Chome, Taito-ku

オーギョーチーと読む
台湾の山中に自生するイチジク属の植物、愛玉の種子を
加工したゼリー状のデザート愛玉子が店名になっているが
一応喫茶店
昭和9年の創業で現在の芸大に近いことから藤山一郎・東山魁夷
らがよく来たとのこと
外にも池波正太郎・サトウハチローらがファンだったそうだ
甘いシロップをかけて味わうと独特の食感が良い
店内の造りは田舎の食堂の趣



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2002年 亀戸 船橋屋(和菓子)
江東区亀戸3丁目
"Funabashiya" Japanese confectionery
Kameido 3-Chome, Koto-ku

亀戸天神のそばにあるくず餅屋の元祖だが
現在では都内の至る所に売店がある
この本店は蔵前橋通りに面して建つが入口に大きな
藤棚があり、夏でも冷んやり涼しい気がする
店内で食べることもできる



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2001年 神田 まつや(そば)
千代田区神田須田町1丁目
"Matsuya" Soba restaurant
Kanda-Sudacho 1-Chome, Chiyoda-ku

嘗て交通博物館のあった一角、旧神田連雀町で
靖国通り際にある老舗
現在の東京のそば屋の中では一番の評価を得ている
現在の建物は大正13年の再建
大晦日の様子が繰り返し放映される
池波正太郎が贔屓にしたことでも有名



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2000年 幡ヶ谷 ふるや古賀音庵(和菓子)
渋谷区幡ヶ谷3丁目
"Furuya-Kogane-An" Japanese confectionery
Hatagaya 3-Chome, Shibya-ku

京王新線幡ヶ谷駅北口、6号坂通り商店街にある
駅から甲州街道を渡って北に伸びる6号通り商店街が
通称水道道路を越えると6号「坂」通り商店街と名を
変えるが両者は別物で組合も異なるらしい
「古賀音」は古賀政男の命名である由
黒胡麻をたっぷり使った古賀音餅、古賀音だんごが売り
近所のおばさんが買いに来るような地元密着店である



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1999年 神田 いせ源(あんこう鍋)
千代田区神田須田町1丁目
"Isegen" Seafood restaurant (angler in pot)
Kanda-Sudacho 1-Chome, Chiyoda-ku

東京で唯一のあんこう鍋専門店
元交通博物館そばの旧神田連雀町にある
この場所には他にも風情のある店構えの店が軒を連ねる
この手の店はどこでもそうだが個室はなく広い入れ込みの
座敷でワイワイ言いながら鍋をつつく
味は茨城風の味噌仕立てのドブ汁ではなく
割り下を使った江戸前の醤油味



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1998年 吉祥寺 いせや(焼き鳥)
武蔵野市御殿山1丁目
"Iseya" Yakitori restaurant
Gotenyama 1-Chome, Musashino City (Kichijoji)

吉祥寺JR線ガードの南にあったが2008年に高層ビルとなり
この木造建物はもうない
ビルの1階で焼き鳥屋の営業は続けている
夕刻ともなればもうもうと立ち昇る煙と匂いに
誘われたサラリーマンで賑わった
焼き鳥はどれも安く井の頭公園の散歩のお供にも
人気があるが、これは今も昔どおりの店舗で営業する
公園店の方が便利
(公園店も2013年リニューアルされた)



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1997年 渋谷 玉久(居酒屋)
渋谷区道玄坂2丁目
"Tamakyu" Izakaya restaurant
Dogenzaka 2-Chome, Shibuya-ku

かつては渋谷の中心街のトタン葺きの小屋として
有名だった居酒屋
109はこの店を避けるように凹んだ形で建てられた
年賀状の絵もビルに囲まれた様子を表している
現在はここもまたビルとなりその8階で営業している
その当時からやや高めなのと店員が尊大なことで
評価はかなり分かれる傾向であった
ビルになってからは行ってないが更に高いのでは
(2020年12月 閉店)



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1996年 虎ノ門 砂場(そば)
港区虎ノ門1丁目
"Sunaba" Soba restaurant
Toranomon 1-Chome, Minato-ku

ビジネス街の真中にあるそば屋
このため昼はサラリーマンで賑わう
2007年に道路拡幅に伴い改築されて2m程後退したが
外観には殆ど変わりがない
砂場を称するだけに御前そば系の白いものが売り



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1995年 吉原 土手の伊勢屋(天ぷら)
台東区日本堤1丁目
"Dote no Iseya" Tempura restaurant
Nihonzutsumi 1-Chome, Taitou-ku

土手の伊勢屋と呼び習わされているが、この土手とは
日本堤の「堤」のことで嘗ては水路に沿って土手があった
吉原通いの客はこの土手道をぞろぞろ歩いた訳である
伊勢屋は知る人ぞ知る江戸前天丼の店で
店の前は何時でも行列ができている
天丼はイ・ロ・ハの3種類があり、イが一番安い



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1994年 杉並 魚鐘(鮮魚)
杉並区 宮前2丁目
"Uokane" Seafood store
Miyamae 2-Chome, Suginami-ku

杉並の住宅街、五日市通り沿いにある魚屋
御用聞き専門の店だったとのこと
現在は営業していないようだが店の佇まいは付近を
散歩する人に人気がある
建物は昭和12年築、看板は昭和46年に作られたものだが
2014年にこの看板は取り外された
(2019年に建物も取り壊された)



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1993年 吉祥寺 小ざゝ(和菓子)
武蔵野市吉祥寺本町1丁目
"Ozasa" Japanese confectionery
Kichijoji Honcho 1-Chome, Musashino City

このHPを作ることで「こざさ」でなく「おざさ」と
読むことを初めて知った
1日150本限定製造の羊羹は殆ど伝説になっている
早い人は朝4時頃から並んで8:30に整理券を手に入れる
お一人様5本限りでほぼ全員が5本買うので整理券は30枚
一度だけ並んだことがあるが、ややうす甘の上品な味
とらやの「どうだ」と言わんばかりの迫力はない
可愛らしい形の最中も人気があるがこれは何時でも買える



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1992年 堀之内妙法寺門前 柏屋(せんべい)
杉並区堀之内3丁目
"Kashiwaya" Senbei confectionery (rice cracker)
Horinouchi 3-Chome, Suginami-ku

このページの中でおそらく最もマイナーな店
正確には「六代目柏屋七兵衛商店」
「お祖師様」として親しまれ落語にも出てくる堀之内妙法寺の
門前にかつてあったせんべい屋、今はマンションになっている
老夫婦がやっている店の裏にはちょっとした菖蒲園があった
門前の商店街は揚げ饅頭が名物になっている
この商店街周辺には、昭和20年の大空襲を含め度々火災があったが
不思議と柏屋だけが消失を免れた
それは妙法寺の火伏お札が貼ってあったためだと言う逸話が残る



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1991年 神田 松栄亭(洋食)
千代田区神田淡路町2丁目
"Sho-ei-tei" Western style restaurant
Kanda-Awajicho 2-Chome, Chiyoda-ku

ここもまた池波正太郎ゆかりの洋食屋で旧神田連雀町の一角
明治40年の創業と言う
現在は改修されて店の佇まいはかなり変わった
オムライスと並んで人気の洋風かき揚げは夏目漱石が
名付け親と言う



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1990年 神田 竹むら(お汁粉)
千代田区神田須田町1丁目
"Takemura" Japanese sweets shop
Kanda Sudacho 1-Chome, Chiyoda-ku

この店も旧神田連雀町にあり池波正太郎が贔屓にしていた
昭和5年創業で建物もそれ以来と言う
三鷹にある上連雀、下連雀の地名は神田連雀町に由来する
あんみつ、粟ぜんざい、揚げまんじゅう等が人気
夏には冷やし汁粉が涼を呼ぶ



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1989年 森下 みの家(桜鍋)
江東区森下2丁目
"Minoya" Horsemeat restaurant
Morishita 2-Chome, Koto-ku

東京では一番知られた馬肉屋
籐の敷物を敷き詰めた入れ込みの座敷で味わう
桜鍋は味噌と醤油の割り下で煮る
森下は居酒屋山利喜などのうまい店が多い



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1988年 神田明神 天野屋(甘酒)
千代田区外神田2丁目
"Amanoya" Amazake shop (sweet bevarage)
Soto-Kanda 2-Chome, Chiyoda-ku

神田明神の鳥居の隣に位置する甘酒屋
初詣の時期には冷えた体を温める人々で特に
混み合うが、江戸の頃は甘酒は夏の暑い最中に
暑気払いに飲むものだった
大粒の大豆を使った芝崎納豆もうまい



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1987年 浅草 入山せんべい(せんべい)
台東区浅草1丁目
"Iriyama Senbei" Senbei confectionery (rice cracker)
Asakusa 1-Chome, Taito-ku

観音様の近く、浅草すしや通りに店を構えるせんべい屋
大正3年創業の老舗で、店先で紀州備長炭を使い一枚づつ
手焼きするせんべいは堅焼き醤油味一種類のみ
夏でも職人が汗を掻き掻きひたすら焼く
(2019年1月閉店)


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1986年 浅草 染太郎(お好み焼き)
台東区西浅草2丁目
"Sometaro" Okonomi-yaki (a sort of pancake)
Nishi-Asakusa 2-Chome, Taito-ku

浅草菊水通りにあるお好み焼き屋
各界の名士が訪れたことで有名であり
彼らの色紙がこの店のコレクションになっている
「鉄板に手をつきて火傷せざりき男あり」で知られる
坂口安吾や高見順が名高い
入江相政の色紙はかなり異色



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1985年 神田 やぶそば(そば)
千代田区神田淡路町2丁目
"Yabusoba" Soba restaurant
Kanda-Awajicho 2-Chome, Chiyoda-ku

旧神田連雀町にある老舗そば屋
浅草並木の藪、上野池之端の藪と共にやぶ御三家と言われる
女将が注文を通す時の抑揚を付けた声もまた良い
いつでも人が列をなして待ち混雑しているが、正月は
小さな桐箱に入った「さるや」の黒文字を呉れるので特に混む
(今はどうだか分からない)
近年は新そばの感じをだすためクロレラを入れ不自然な
までに緑色が強いため批判がある
2013年の火災で焼失、2014年再建



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1984年 佃島 天安(佃煮)
中央区佃1丁目
"Tenyasu" Tsukudani (presereved tiny fish)
Tsukuda 1-Chome, Chuo-ku

佃煮は佃島が発祥の地
今でも老舗佃煮屋が何軒かあり製造販売している
佃大橋が出来て以来変わってきてるとは言え対岸とは
一線を画す下町の雰囲気は残っている
天安は天保8年の創業と言い藍染めの日除けと木造の建物が
独特の景観を作っている
江戸前のはぜ佃煮がお勧め、以前は季節限定だったと思うが
今は通年あるようだ


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1983年 神田 ぼたん(鳥鍋)
千代田区神田須田町1丁目
"Botan" Chicken food restaurant
Kanda Sudacho 1-Chome

旧神田連雀町にある明治から続く鳥料理の店
近くのいせ源、竹むら等と共に東京都の歴史的建造物に
指定されている
入ると何も注文せずに鳥鍋が出てくる
磨き込まれた銅板で覆われた七輪の備長炭が赤い
鉄鍋の鳥を割り下で煮、玉子に漬けて食べると
明治の昔にタイムスリップ



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1982年 浅草 駒形どぜう(どぜう鍋)
台東区駒形1丁目
"Komagata Dojo" Japanese restaurant (loach in pot)
Komagata 1-Chome, Taito-ku

正しい表記は「どぢゃう」だが「どぜう」がすっかり定着している
店に依れば創業は享和元年(1801)、東京で一番知られた老舗の
どぜう屋
籐を敷き詰めた入れ込みの広間で床に置いたこん炉で煮る鍋は
丸鍋と裂き鍋があり、刻んだ葱をたっぷりとかける



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